日間賀島は、タコの島フグの島として有名です。フグのことを知りたい方の為に、いろいろな質問にお答えします。
「ふぐは食いたし命は惜しし」という言葉にあるように、ふぐには毒がありますが、調理すれば、最高に美味しい魚です。
今回は、そのふぐについて、とことん語ります。
なぜ 日間賀島はフグの島?
日間賀島は、昔からフグ漁が盛んでした。なぜこんなにふぐが獲れるのかというと、伊勢湾口はトラフグの産卵場のひとつで、海底でふ化したトラフグの稚魚は、伊勢湾内で過ごします。
その後成長したトラフグは、黒潮を目指し、外海に出ます。だから、渥美半島の沖合は、天然トラフグの好漁場になっているのです。
昔は、この辺りでは、フグを食べる人があまりいなかったので(フグを食べるのは、接待か、政治家ぐらい)ほとんど、下関の方へ送っていたそうです。
近年では、多くの人がフグを食べるようになり、日間賀島も、フグで有名になったため、日間賀島で、消費するようになりました。
フグ漁、延縄漁(はえなわりょう)って?
フグ漁の代表的な、漁法。大切なふぐを傷つけないように、一匹一匹釣り上げる漁法。
幹縄と呼ばれる長いロープに等間隔に釣り針が付いて針金同士を縄にくくり、つなげていきます。
延縄漁の解禁は10月~3月
風を読み、深夜、漁港を出た漁船が、日の出を待って、一斉に漁が始まります。延縄の長さは数㎞に及び、水深10m以上の海底まで仕掛けを沈め、しばらくすると、引き揚げ作業にかかります。
ゆっくりと延縄を引き上げると、海の中から腹をパンパンに膨らませた「ふぐ」が海面に現れてきます。
釣り上げられたふぐは、生簀の中で噛み合って、傷がつかないように、鋭い歯を切り取ってから、船底の生簀に泳がせます。
てっさ 言葉の由来は?
「てっさ」は、鉄砲と刺身の合成語。フグの毒を鉄砲にたとえ、当たれば死ぬ。または、たま(玉)にあたる。という意味があるそうです。
かの豊臣秀吉も、下関に集結した武士たちがフグを食べ、その多くがフグ中毒で死亡することがおこり、日本で最初に「フグ禁止令」を出したそうです。
ふぐは、健康食品としても優秀なの?
フグの白身は、高たんぱく、低脂肪。皮には、コラーゲンも豊富。
ふぐは、脂質の代わりに、ゼラチン質を身にまとっているため魚臭さがあまりありません。お刺身が苦手な方でも、フグのお刺身は食べれるという方は結構いらっしゃいます。
ふぐコース フグ料理色々教えてください。
てっさ
トラふぐのお刺身
ポン酢に薬味を入れて、それをつけてお召し上がりください。(薬味とは、アサツキ・紅葉おろし・すだち)かちま荘では、ポン酢も手作りポン酢です。好評過ぎて、ポン酢だけ飲んでしまうお客様もみえます。
紅葉おろしは、大根おろしの水をしっかりしぼって、ビンに入った紅葉おろしの真っ赤な液を入れます。これは辛いので、食べる時には、お好みで。
薬味は、たっぷり使うと、よりおいしいです。薬味のおかわりも承ります。(無料です)
薄く切ってある身を、2・3枚箸でとるもよし。1枚づつ、とるもよし。
テッピ
ふぐの皮には、針のようなとげがあります。食べる時にはこれを包丁でこそげ落とします。
フグの皮、外の皮、とうとうみ・みかわの3種。これも、ポン酢と薬味でお召し上がりください。
てっちり
フグの鍋
まずふぐのあらを食べて、それから、野菜を煮てください。鍋を煮すぎて、汁がなくならないように要注意
ふぐのから揚げ
深い味わい。すごく美味しいです。
ヒレ酒
トラふぐのヒレ酒 こくのある熱々のお酒
お酒が飲めない人でも、飲みやすい。人気があります。
一瞬火をつけて飲むと、香ばしく、生臭みが消えます。火をつけるコツは、マッチに火をつけて用意してから、ふたを開けると同時に、お酒に近づけることです。ポッと音がして燃えたら、すぐふたをしてください。
白子
フグの白子(精巣)焼き白子にすると食べやすい。濃厚で、クリーミー
ふぐ雑炊
鍋の後は、雑炊。絶品です。
洗ったご飯で作ることと、土鍋で作り、最後、卵を入れたら、火を切ることが重要。ふたを取ったままでいいです。最後に3回、かき回して出来上がり。
フグのこと、少しは分かっていただけましたか。
ふぐは、触って怒らせると、本当にぷくーっと膨らんできて、おもしろいです。実物は、グロテスクでもありますが、膨らんだところは、かわいいし、目はつぶらな瞳をしています。
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