日間賀島の海。じっと眺めていると、海の上に鳥が浮かんでいることがあります。観察していると、時々海に潜って姿が見えなくなり、また浮んできます。これは鵜の鳥です。鵜の鳥の謎を探っていきましょう。
鵜の鳥は、見ていると飽きません。潜って魚でも取っているんだろうなあ。と、水の中の姿を想像できます。何羽もいることがあるので、一匹・二匹と数えるのも楽しいです。
水に潜らずに、ただぷかぷかと浮かんでいるのは、鴨であることが多いので、ご注意を。
それでは、鵜の鳥のことを深堀していきたいと思います。
鵜の鳥とは
- カツオドリ目、ウ科の鳥の総称
- 羽色は黒や黒褐色、つやがある
- 体長80~85㎝
- 口先は細長く鋭い
- 水かきが付いている(カモ類より、1枚多く足指に水かきをもっている)
- 長い首
- 目はエメラルドグリーン
- 繁殖期になると、頭部と腰部に白い繁殖羽が生じ、目の下の露出部が赤くなる。下クチバシの付け根の黄色い露出部に黒が混ざり、オリーブ色に見える
- 鵜は、カワウとウミウがある。
鵜の鳥の生態
- 海岸・湖沼などに群生
- 潜水して魚をとらえ、水面に浮上してから、飲み込む(丸のみ)
- 移動の時は、V字型に隊列。
- 羽毛は、浸水しやすい構造になっており、素早く潜水することができる
- 翼は小型で幅が広い。水中では翼が小型のため、水の抵抗が少なく、泳ぐのに適している。
- 潜水する深さは水面から1m~10mで、長い時は70秒間も潜る。
- 主に魚類を食べる
- 小規模な集団繁殖地(コロニー)を形成する
- 繁殖形態は、卵生
- 木の上や、海岸にある断崖の隙間に、枯草や海草を組み合わせた皿状の巣を作り、5~7日に1回、4・5個の卵を産む。雄雌交代で抱卵し、抱卵期間は焼く4週間。ひなに孵化してから、47~60日で巣立つ
- 細身でスマートな体型が、水中での抵抗を減らす
- 先がカギ状に曲がった細長いくちばしが捕まえた魚を逃さない。
- 食事が終わると、磯に上がって、羽を広げて乾かします。
鵜の鳥の目の秘密
鵜の鳥は、とても性質の良い目を持っている。目はきれいな緑色。目に入る光の量をうまく調節できるから、水中でもくっきり見える。
加えて、第3のまぶたを持っていて、水中で目を開いて泳いでも、目を保護する役割をしています。まるで高性能のゴーグルをつけて泳いでいるようなものだから、潜水の達人、魚とりの名人と言われるのもうなずけます。
カワウとウミウの見分け方
カワウとウミウは、そっくりです。見分け方は、クチバシ付近の黄色い部分。ウミウは、三角状にとがっていて、カワウは、丸みを帯びている。ここで見分けます。
ことわざ
「鵜の目、鷹の目」・・・鵜やタカが獲物を求めるように、熱心にものを探し出そうとするさま
鵜の鳥の潜水のしかた
足の水かきを使い、尾を舵にして、巧みに潜水して、魚などのエサを捕らえる。潜水する深さは1~10mほど。
鵜の鳥は、魚食性の鳥。魚の種類は選ばず、捕まえやすい魚を食する。
潜る時は翼を開かず、首から水中にスーッと滑るような動作で潜っていきます。
いかがでしたか?鵜の鳥の生態・秘密、わかっていただけましたか?知識を得てから、あらためて鵜の鳥を見ると、さらに、興味を持ってみられるかもしれませんよ。
日間賀島に見えたら、海をよーく探してみてください。鵜の鳥が、浮んでいるときがあります。見ていると、時々もぐって魚をとっています。そしてたいてい、他にも仲間が浮かんでいます。
けっこう、面白くて、ずっと見ていたくなります。なんだか心が和みますよ。
また新しい情報がありましたら、発信します。たーこブログでお会いしましょう。
あと9177
コメント